- 自分を否定してしまいがちな人
- ネガティブな言葉が口癖になっている人
- なりたい自分を実現したい人
「自分を変える」シリーズ、第3弾です。
前回までで、
について紹介してきました。
今回の記事を読むにも参考になると思うので、まだの方はぜひお読みください。
今回は、さらにもう一歩進んでなりたい自分を実現するために効果的な魔法の言葉についてご紹介していきたいと思います。
さーて、魔法の言葉か…いかにもウサンクサイですねぇ(笑)
でもこの記事を読めば、その言葉の効果とその根拠が見えてくるはずです。
それでは、行きましょう!
言葉の持つ力
言葉には、とてつもなく大きな力があります。
他人から受けた何気ないひとことで傷つくこともあれば、うれしかったり、やる気が出たりすることもある。
時には人の人生を変えてしまうことだってあります。
昔から、演説という手法は多くの人の心を動かしてきました。
リンカーンが「government of the people, by the people, for the people(人民の人民による人民のための政治)」という言葉を残したゲティスバーグ演説。
キング牧師が「I have a dream(私には夢がある)」と語ったワシントン大行進のときの演説。
このあたりがとても有名ですよね。
現代でも、選挙時には候補者は街中で選挙カーに乗って演説をして、投票者に対してアピールをしています。
別に、マニフェスト(公約)は Webや文書での宣言も出来るはずですが、これは言葉の持つ力が強いことの表れでしょう。
このように、人の心を動かすときには「言葉」が使われることが多いのです。
自分が誰の言葉を一番聞いているか
では、そんな人の心を動かしてしまう「言葉」。
アナタは誰の言葉を一番聞いているでしょうか?
家族でしょうか?
それとも仲の良い友達?
尊敬している先生とか?
いえ、どれも違います。
…それは「自分」の言葉です。
しゃべるとき、真っ先に耳に入ってくるのも自分の声。
何かを意識した瞬間、聞こえてくるのも自分の心の声。
人は毎日自分の言葉に影響を受けているんです。
- 自分になんてデキっこない…
- ダメダメだな…
こんな言葉ばっかり言っていると、人は「自分はダメな人間だ」と無意識のうちに思い込み、どんどんネガティブな方向に影響されていきます。
でも逆に、
- 自分なら出来る!
- イケイケだぜ!(こんなこと言わないかw)
と前向きな言葉(自己肯定)を自分に投げかければ、「自分はデキる人間だ」というポジティブな思い込みに繋がるんです。
これをうまく活用すれば、ポジティブになるどころか「なりたい自分」になることが出来るんです!
自己肯定、という「魔法の言葉」。
その効果の理由を心理学の視点から次のパートでご紹介します。
自己肯定が良い理由
自己肯定がなぜ効果的なのでしょうか?
具体的には、次に挙げるような人の心理的特徴があるからです。
カラーバス効果
カラーバス効果とは簡単に言うと、
あることを意識すると、それに関わる情報が無意識に入ってくる
という現象のことです。
人は頭がパンクしないように情報にフィルターをかけています。
自分に興味のあるものだけを吸収し、それ以外は無意識のうちに情報を捨てているんですね。
では、自己肯定によって「ポジティブな思い込み」をさせると何が起きるか。
そう。
カラーバス効果によって、ポジティブなことが無意識のうちにどんどん気づけるようになっていきます。
自分がポジティブであると思い込む
→日常にあるポジティブなことに気づけるようになる
→さらにポジティブになれる
→もっとポジティブなことに気づきやすくなる
→…
まさに正の連鎖(スパイラル)ですね!
プラシーボ効果
プラシーボとは偽薬のことです。
この効果は「偽薬を投与したにも関わらず、症状が回復したり和らいだりする現象」という効果のことです。
この効果はとても強力です。
怪我をして痛がっている患者に対して、実際は効き目のない薬を「鎮痛剤だ」といって処方したところ、3割もの患者に改善傾向がみられたという報告があります。
前の記事でも取り上げましたが、本当に思い込みの力って強いんです。
(前回記事:「自分が変われないのは「思い込み」が原因?その理由と解決策」)
ちなみに、このプラシーボ効果。
偽の薬だと知っていて飲んだとしても一定の効果を示すことが最近の研究で分かりました。
つまり、
自己肯定で偽の思い込みをさせることで
自分はなりたい人間にはなれない、と仮に思っていたとしても、勝手になりたい自分へ変わっていくってことです。
どうです?効果ありそうに思えてきたでしょ?(笑)
では、効果について知ってもらったところで実践編参りましょう!
どんな言葉で自己肯定をするのか
自己肯定で良い思い込みを作るためには、言葉選びが重要です。
ポイントは2つです。
- 肯定文にすること。
- シンプルにすること。
それぞれ見ていきましょう。
肯定文にすること
脳はとても素直です。
下の言葉にしたがってみてください。
赤い車を”想像しないで”ください。
どうでしょう。
”想像しないで”という文字を見たはずなのに頭の中で赤い車を想像してしまったのでは?
脳は、キーワードを聴いただけで自分の意志と裏腹にその言葉を想像してしまいます。
- 私は貧乏じゃない!
- 私のメンタルは弱くない!
と言ってしまうと否定はしていても、貧乏な自分、メンタルの弱い自分を頭では想像してしまいます。
…どうなるかは分かりますよね。
想像した自分を意識してしまうと、カラーバス効果で、貧乏なこと、メンタルに良くないことが知らぬ間に入ってきてしまいまうってことです。
なので、思い込む言葉を選ぶときはなりたい自分を想像させるような肯定文による言葉を入れましょう。
- 私は金持ちになる!
- 私のメンタルを強くしたい!
シンプルにすること
これの理由は簡単です。
複雑だと覚えにくいでしょ?
脳だってそんな長いこと覚えたくもないし思い込みたくない。
それともうひとつの理由。
長いと具体的になってしまうということ。
え、なりたい自分は具体的で何が悪いの?
と思うでしょ?
例えば、
オレはこの会社で成功してお金持ちになるんだ!
という言葉にしたとしましょう。
でもこれだと「今働いている会社での成功」でしかお金持ちになれないですよね。
具体的だとそれだけ選択肢が狭まってしまうんです。
色々な選択肢があるのに、その可能性を狭めてしまうのはもったいないですよね。
参考までに例を置いておきますね(型です)。
- オレは恋愛マスターになる!
- 自分は幸せになる価値がある人間なんだ!
- 自分の魅力は日々磨きあげられている!
- 自分の優しい気持ちは類を見ない!
ちなみに「私は幸せだ!」という断定(決めつけ)のような言い方をすると、「本当は違うのに…」と抵抗を感じることもあるので、
そんなときは例文のように、『自分にはその価値がある』とか『自分はだんだんそうなっている』というような表現をすると抵抗がなくなると思いますよ!
思い込みを作る
さて思い込みを作るには、どうしたらよいでしょうか?
思い込みというのは、知らず知らずのうちに自分の経験や周りから入ってくる情報によって形作られるものです。
これを変えるには、強い刷り込みが必要です。
なので、下記3つの方法がおすすめです。
- 口に出して言う
- スマホの待ち受けにする
- 寝る前に思い出す
口に出して言う
言葉の持つ力はここまで説明してきたとおりです。
「口に出して言う」ことで、自分に文字通り語りかけることが出来ます。
恥ずかしくても、口に出して言ってみてください。
ブツブツでもいいんです。
なりたい自分の姿を口から出して言ってみましょう。
脳が徐々に「”なりたい自分”になれる」と思い込んでいくはずです。
スマホの待ち受けにする
今度は、「見る」です。
自分のなりたい姿が書かれたものを何度も見ることで、意識の中に刷り込むことが出来ます。
現代人がよく見るものといえばなんでしょうか?
そう、スマホならみなさんよく見ているのでは?
スマホの待ち受け画面に、なりたい自分について書かれている言葉を表示させることで、スマホを見るたびに「なりたい自分」を意識することが出来ます。
私もよく、待ち受けのTOPにリマインダー(やること忘れ防止)と一緒に「自分のなりたい姿」を書きとめています。
寝る前に思い出す
最後は「思い出す」です。
今日一日、なりたかった自分になるために何か得られたものがあったか、一日の最後に思い出すんです。
コツは、こじつけちゃうこと。
- 今日はいつもより100円安いランチ食べたから、100円分金持ちに近づいたな!
- 電車にいた赤ちゃんが自分の顔をみてニッコリ笑ってくれた。きっと優しい人間に近づいたからだな!
こんなんでいいんです。
だって自分を思い込ませればいいんですから。
これで着実に毎日「なりたかった自分」に近づいていくはずです。
まとめ:思い込みの力でなりたい自分になろう!
できるかできないか。
なれるかなれないか。
それはすべて自分次第です。
ワンピースのルフィも言っています。
「海賊王に、オレはなる!!!」
どんっっっっっっ!
まさにお手本のような自己肯定です。
自分自身の中にある「なりたい自分」を
ぜひ自己肯定で思い込ませて実現してみてくださいね。
それでは、今回はここまで。
ありがとうございました。