ゆるわか心理学「ここプラ」

【心理学:新近効果】終わり良ければすべて良しな理由

この記事ではこんなことが分かります
  • 新近効果とは
  • 新近効果の具体例
  • 新近効果の使いどころ
  • 新近効果に関係する心理学
https://cream-blog.com/wp-content/uploads/2019/10/26403646.jpgくるぃむ

心理学用語である「新近効果」について解説します!

終わりよければ全てよし!なこの効果。
シンプルなのにとても強い効果なので、要チェックです。

それではいきましょう!

効果の特徴

心理効果の強さ

評価 :3/5。

個人差の大きさ

評価 :3/5。

活用の場

評価 :4/5。

『新近効果』とは

新近効果とは、

最後に受けた情報が印象や記憶に特に影響を与える

という心理現象のことです。

新近効果の具体例

次の音声を聞いてみてください(汚ボイス注意)

音量注意!



いかがでしょうか?

流れた音声の中で一番誰の特徴が印象に残っているでしょうか?









おそらく、「親切で優しい佐藤さん」だったのでは?


しゃべっている内容が多いと、人は最後の方の情報を印象に残します

新近効果の実験

新近効果は心理学者であるN・H・アンダーソン氏が1976年に行った実験により提唱されました。

この実験では実際に起こった事件を題材にして模擬裁判を行い、証言の与え方で判決を下す人の判断が、どう変わるのかを実験しました。

証言は、弁護側に6つ、検事側に6つ。
パターン1、パターン2のように証言をさせました。

※弁護側、検事側入れ替えたパターンでも行っています。

すると、どの場合にも最後に証言した側に有利な結論を下したのです。

これらのことから、「人は違う情報源から多くの情報を与えられると、最後に得た情報に影響を受け、それをもとに判断しやすい」ということがわかりました。

初頭効果と新近効果の違い

https://cream-blog.com/wp-content/uploads/2019/12/figure_question.jpg誰かさん

あれ、初頭効果の時と真逆の効果じゃない?

と思った方。その通りです。

初頭効果の記事でも説明していますが、記憶の残りやすさは下のイメージのようになっています。

このうち、

最初の情報が特に影響を与える現象を初頭効果

最後の情報が特に影響を与える現象を新近効果と呼びます。

【心理学:初頭効果】第一印象が与える影響は絶大!

この2つどういう特性を持ってるの?って話ですよね。


主に以下の場合に効果が働きやすい、と言われています。

それぞれの効果が起きやすいとき

初頭効果

  • 視覚情報
  • 情報が並列である
  • 情報源が一人
  • その情報に関心が低い人
  • 観察力に自信がある人

新近効果

  • 言語情報
  • 情報が対比される
  • 情報源が複数
  • その情報に関心が高い人
  • 観察力に自信が無い人


一つひとつ解説していきますね。

違い①:見えるものからか、言葉からか

初頭効果は「視覚情報(見えるもの)」で、

新近効果は「言語情報(言葉)」で働きやすい特性があります。

つまり、パッと見で視覚から入ってくる情報として見た目を整えることがやはり重要なことが分かりますよね。


一方で、面白い話や伝えたいことを話す場合には、話の最後に持ってくる方が相手の印象に残りやすいということになります。

違い②:反対のことが主張されているか、いないか

初頭効果は「情報が並列である(ただ並んでいる)」場合、

新近効果は「情報が対比されている(反対のことが主張されている)」場合に働きやすい特性があります。


つまり、「but=しかし」を意味する言葉が入ると新近効果が働きやすくなるのです。

最初が印象に残る彼は行動力があり、真面目で、自分に甘い。
最後が印象に残る彼は行動力があり、真面目だが、自分に甘い。

違い③:情報を一人から受けるか、複数人から受けるか

初頭効果は「情報を一人から受けた」場合、

新近効果は「情報を複数人から受けた」場合に働きやすい特性があります。



人が何かを決断する時は複数の情報源から調べたとき、一番最新の情報をもとに判断する可能性が高いです。


例えば、こんなことに使えます

たくさんの人がいる出会いの場で気になる人がいた場合、最初に話をしても終わり際にはもう印象は薄れている可能性が高いです。

そんな場合には最後に話をする相手になれば印象に残りやすくなるので効果的だと言えますよ!

さらに初頭効果と組み合わせるなら「一番最初に話をして『良い人だ』と印象付け」しておいて「最後にもう一度話をしてさらに印象を強くしておく」ことで、最強な効果になるはずです。


ちなみに、これはビジネスの場でも使えますよ!

違い④:関心が強いか、弱いか

初頭効果は「関心が弱い人」

新近効果は「関心が強い人」に働きやすい特性があります。



なので、関心が弱い人には特徴的なワードを最初に提示すると、興味を持ってもらいやすくなります。


逆に、関心がすでにあり興味が強い人には最後に印象的なワードを加えると、より好印象を持ってもらうことが出来ます。

出来る販売員の技術

出来る販売員は、その商品に興味が無い人にも買わせてしまいます。どの人もその商品に合った清潔感のある髪型や服装に気を使っていることに気がつくと思います。

つまりは、売る人の見た目でもその商品の第一印象は決まることを彼らは知っているのです。

そのうえで、商品の分かりやすい特徴をパッと紹介したうえで気になった人には長所と短所をどちらも話し(心理学用語で両面提示、と言います)、「本日お買い求めのお客様だけ!」とか「今だけの大特価!」という最後の一押しを行うのです。

違い⑤:観察力に自信があるか、ないか

初頭効果は「観察力に自信がある人」

新近効果は「観察力に自信が無い人」に働きやすい特性があります。


なぜなら、観察力が強ければ最初に感じた直感を信じる気持ちが強くなるからです。

まとめ:結局、どっちが大事?

さて、ここまで初頭効果と新近効果の違いを説明してきました。


ここまで読めば分かった方も多いとは思いますが、どっちも大事な効果です。


場合によってはたらきやすさが違う効果ですので、組み合わせて使えれば最強な効果だと言えるでしょう。

関連効果

ピーク・エンドの法則

最も感情が動いたとき(ピーク)と、一連の出来事が終わったとき(エンド)の記憶だけで、その経験についての全体的な印象が決定されるという法則です。

映画でいえば、途中のシーンが退屈でも超大盛り上がりのクライマックス&ラストシーンがあれば良い映画だった、と感じるといった具合です。

ちなみに、この効果は「エンド」に感じた印象の方が強く影響します。



これも、新近効果と似たような効果としてあげられるでしょう。

まとめ:新近効果をうまく活用しよう!



最後の印象で色々な影響を生む新近効果。


ぜひ初頭効果と組み合わせてうまく活用してみてくださいね!







それでは今回はここまで。


ありがとうございました!